一般歯科

私たちは、皆さんが持っている「歯医者さんは怖い」「痛くなったら行く場所」っていうイメージをですね、「歯医者さんは楽しい!」って思ってもらえる場所に変えたいと心から願って、日々診療にあたっているんですよ。

今日から、あなたのお口の一生涯のパートナーになりたいという想いのもと、虫歯や歯周病、そして歯を失った後の治療について、段階を追って分かりやすくご説明しますね。

やっぱり歯科治療っていうのは、ただ削って詰めるだけじゃなくて、長期的な視点でのリスクをしっかり理解していただくことが大切なんです。

段階1:まず、基本の「予防とメンテナンス」が何より大切なんです

虫歯や歯周病の治療についてお話しする前に、ちょっと理解していただきたいのが、予防がどれほど重要か、っていうことなんです。

歯周病:静かに進行する「体の火事」

歯周病って、「歯茎が腫れる病気」って思っていませんか?実は、日本の成人の約70%が罹患している、とても身近なんだけど、本当に怖い病気なんですよ。

🔹 歯周病の正体って?

歯周病は別名「サイレントディジーズ(静かなる病気)」と呼ばれていまして、痛みなどの自覚症状がほとんどないまま静かに進行していく。これがやっかいなところなんです。

お口の中には約700種類もの細菌が住んでいて、健康なときは「善玉菌」と「悪玉菌」がバランスをとって共存しているんですね。ところが、磨き残し(プラーク)が溜まってくると、細菌のバランス(ディスバイオシス)が崩れて、悪玉菌が優勢になってしまうんですよ。

悪玉菌の中でも、P. gingivalisっていう細菌は、数が少なくても周りの細菌の勢力図を塗り替えてしまう、「キーストーン病原菌」なんて呼ばれてるんです。

🔹 なぜプロのケアが必要なんでしょう?

細菌たちはプラークというネバネバした塊(バイオフィルム)を作り、さらに唾液中の成分を利用して**歯石という硬い「要塞」**を築きます。

この歯石や成熟したバイオフィルムは、残念ながらご自宅での歯磨きでは絶対に除去できません。イメージ湧きますか?食器を洗う時に、スポンジでこすらず洗剤だけかけても、油汚れは落ちないですよね。お口の中も同じ原理なんです。

だからこそ、歯科医院で専用の器具を使ったスケーリング(歯石除去)やルートプレーニング(歯根面の滑沢化)といったプロのケアが不可欠なんですよ。歯周病は糖尿病や高血圧と同じ慢性疾患で、完全に治癒するというよりは、定期的なメンテナンスで進行をコントロールしていくことが重要なんです。

虫歯治療:日々戦っている「脱灰と再石灰化」の物語

虫歯の原因は、ミュータンス菌などの細菌が糖分を分解して酸を作り、歯を溶かすこと。実はこれ、食事のたびに毎日起こっている現象なんです。

でも、私たちの体には素晴らしい修復システムがあって、唾液に含まれる成分が溶けた部分を補修してくれる。これを再石灰化って言います。

🔹 歯磨きの常識って、もう古いんですよ?

昔は「1回3分」なんて言われてましたが、2024年の研究では3分間のブラッシングだと約65%のプラークが残るって報告があるんですよ。

  • 手用歯ブラシを使うなら、理想は10〜15分かけて丁寧に磨くこと。

  • 電動歯ブラシなら、2〜3分で手磨き15分と同等の効果がある。

そして、歯ブラシだけじゃなくて、デンタルフロスや歯間ブラシを組み合わせること。これがプラークコントロールの鍵なんですよ。

段階2:虫歯と修復物の治療で見えないリスクとどう向き合うか

いざ虫歯や、昔入れた詰め物をやり直すってなったとき、ちょっと慎重にならなきゃいけない話があるんです。

治療済みの歯の難しさ

一度治療した歯が再び虫歯になること(2次カリエス)は珍しくないんです。なぜなら、詰め物や被せ物(修復物)は、ご自身の歯とは違う異素材だから。セメントが劣化したり、歯と修復物の間にわずかな段差や隙間ができたりして、そこがまた細菌の温床になっちゃうんですね。

🔹 かぶせ物(クラウン)を外す時の覚悟

特に金属のかぶせ物が入っている歯を「白くしたい」って外す場合、私たちはちょっとドキドキするんです。なぜかというと、「金属を外してみないと分からない」隠れたリスクがあるから。

ちょうど建物の外壁がきれいでも、中の構造材が腐っているかもしれないようなもの。金属を外したら、予想以上に虫歯が進行していて、残っている歯質がボロボロで、結果的に抜歯になってしまうケースもあるんです。

患者さんは「白くするだけの簡単な治療」って期待されているのに、いきなり「抜歯かも」なんて言われたらショックですよね。でも、外してみないと正確な状況が把握できないのが、歯科治療の難しい部分なんです。

🔹 安易に削らない「経過観察」という選択

見た目だけの問題で、今、痛みもなく機能している歯の場合、私たちは「様子を見ましょう」って提案することがあります。

なぜか?それは、白いかぶせ物に変えるという行為が、治療によって歯の寿命をかえって短くしてしまうリスクを伴う場合があるからなんです。削ることで神経に刺激が加わったり、残っている歯質が減ったり。

ですから、私たちは常に「治療によるメリット」と「歯の寿命短縮というリスク」を天秤にかけています。この天秤が「現状維持」に傾いたときこそ、「様子を見ましょう」という提案になるんですね。

歯の形態修正と噛み合わせ調整

「健康な歯は削ってはいけない」っていう考え、ごもっともなんです。私たちもそう思います。でも、あなたの歯の健康を長く守るために、あえてわずかに削るという選択が必要になることがあるんです。

例えば、食いしばりや歯ぎしりのせいで、特定の歯が尖りすぎている場合。この尖った角が、噛み合う相手の歯をトンカチでガンガン叩いているような状態になって、欠けさせてしまったり、歯に異常な力を加えてしまうんです。

こういう場合は、「健康なのは分かったけど、ちょっと尖りすぎてるんで、ちょっと引いてくれないか」っていうことで、尖った部分を丸める噛み合わせ調整をすることがあるんです。これは、噛み合わせのバランスを整えて、他の歯への負担を減らす、つまり、歯を守るための治療なんです。

段階3:深い痛みと「根の治療」(歯を抜かずに残すために)

虫歯が深くなったり、以前治療した歯の根の先に膿が溜まったりしたとき、必要になるのが「根管治療」(神経の治療)です。

根管治療の目的と難しさ

🔹 なぜ神経を取るんですか?

虫歯や外傷で歯の神経(歯髄)が死んでしまったり、細菌が侵入したりすると、神経の内部は非常に細い血管なので、免疫力が十分に届かないんですよ。神経が死んだり感染したりした状態を放置すると、それは体にとって異物となり、除去しないと根の先の骨で炎症(根尖性歯周炎)を起こしてしまいます。

根管治療は、「歯を抜く」のではなく、「歯を残すための治療」なんです。

🔹 痛みが起こるメカニズム

根尖性歯周炎で強い痛みが起こるのは、歯根の先端という狭い空間で炎症が起きると、血液や膿が集まって圧力がぐっと高まるから。この圧力が神経を圧迫して、「ズキズキ」「ドクドク」とした拍動性の痛みを生じるんですね。

🔹 抗生物質の役割って?

歯が急に腫れたり痛んだりしたとき、抗生物質を使うことがあります。

まず理解していただきたいのが、抗生物質は炎症を直接抑える痛み止めではない、ということ。抗生物質は、炎症の原因となっている細菌を殺す。そうすることで、細菌の毒素の産生が止まり、結果として炎症が静まるという、間接的なメカニズムで効くんです。

でも、抗生物質はあくまでも根本治療の強力な補助です。膿を切開して出したり、根管内の感染源を物理的に除去したり、という処置と併用して、初めて最大限の効果を発揮します。

🔹 残念ながらのリスク

根管内は例えるなら複雑な洞窟のような状態なので、完全に無菌化するのは非常に難しいんですね。治療を続けても、個人の免疫力や根管の形態によっては、フィステル(歯茎のニキビのような膿の出口)ができたり、痛みが引かなかったり。残念ながら、神経を取った歯は「枯れ木」のように弱くなって、将来的に割れるリスクが高まってしまうんですよ。

段階4:歯を失ったときの「補綴治療」と現実

残念ながら、歯が割れてしまったり、歯周病で骨の支えがなくなってしまったりして、抜歯が必要になることもあります。

抜歯後の選択肢

歯を失った場合、主に以下の三つの選択肢があります。

🦷 歯科治療法:メリットとデメリットの比較

1. ブリッジ

  • 特徴: 両隣の歯を削って、連結した被せ物を橋のようにかけます。

  • ✅ メリット:

    • 固定式で違和感が少ない。

    • 比較的短期間で治療が完了しやすい。

  • ❌ デメリット:

    • 健康な隣の歯を削る必要がある。

    • 支えとなる歯に負担がかかる

    • 欠損部の両隣に歯がないと適用できない。

2. インプラント

  • 特徴: 顎の骨に人工の歯根(インプラント体)を埋め込みます。

  • ✅ メリット:

    • 隣の歯に迷惑をかけない(削らない)。

    • 噛む力が天然歯に近くなる(噛む力が分散でき、長期的に安定)。

    • 見た目が自然。

  • ❌ デメリット:

    • 手術が必要

    • 保険適用外で費用が高い。

    • 治療期間が比較的長い。

3. 入れ歯(義歯)

  • 特徴: 取り外し式の人工の歯です。

  • ✅ メリット:

    • 手術不要で安価。

    • 取り外し式で手入れが可能。

    • ほとんどの欠損パターンに適用できる。

  • ❌ デメリット:

    • 違和感が強い(特に装着初期)。

    • 噛む力が劣る(天然歯の約3割)。

    • 定期的な調整や作り直しが必要になることがある。

義歯(入れ歯)に対する率直な現実

やっぱり、入れ歯には抵抗があると思いますけど。ちょっと率直にお話しさせてください。

入れ歯は、完璧な「天然歯の代わり」にはなり得ないんです。義足や義手と同じく「リハビリ器具」だと思ってください。

🔹 なぜ妥協が必要なのか

義歯は粘膜の上に乗っている異物なので、痛みや違和感は多かれ少なかれ伴います。調整を繰り返しながら、時間をかけて慣れていくものなんですね。

でも、「入れ歯がない」という選択肢は、残っている歯にとって一番不利なんです。

  • 義歯を入れないと、隣の歯が倒れてきたり、噛み合う歯が伸びてきたり。

  • 噛む力が残りの歯に集中し、「過労死」させてしまう

つまり、義歯は咬合バランスを維持し、残りの歯を守るための装置なんです。

例えば、奥歯がない状態で噛み合わせが深くなりすぎている方(噛み込みが深い状態) の場合、部分入れ歯の使用が必須になることがあります。入れ歯を使わないと、新しく作る被せ物すら数年で壊れることが確定してしまうんですよ。

「入れ歯を使わないならインプラント」という選択肢もありますけど、どちらにしても、失った機能は何かで補ってあげないと、お口全体の悪循環が進行してしまう

抵抗があると思いますけど、これはもう「受け入れるしかない」という状況なんですよ。大丈夫ですか?

結論:まずはお口の「設計図」を一緒に作りましょう

私たちおきとう歯科クリニックでは、急な痛みへの対処はもちろんですが、何よりも「10年後、20年後のあなたの口腔環境」を見据えた治療計画を立てることを大切にしています。

だからこそ、治療に入る前に、専門の知識を持ったトリートメントコーディネーター(カウンセラー)が、あなたの疑問や不安、そして希望を遠慮なく聞かせていただく「カウンセリング」を全ての方に行っているんですよ。

「何の説明もなく歯を削られた」とか、「ちょっと質問しにくい」 なんて経験、もうさせません。

まずはあなたの今の状態を正確に把握して、一緒に「最適解」を探していきましょう。

何かご不安な点があれば、いつでもお気軽にご連絡くださいね。スタッフ一同、心よりお待ちしております。

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