訪問歯科診療
「家族が最近、食事中にむせることが増えたけれど、体が不自由で歯医者まで連れて行けない」「施設に入っている親の入れ歯が合わなくなって困っている」……こうしたお悩み、実はすごく多いんです。大丈夫ですか?イメージ湧きますか?
当院の訪問歯科診療は、単に「通えない方のための便利なサービス」というだけではないんです。お住まいの場所(ご自宅や施設)を一つの「診療室」にして、患者さんの尊厳を守りながら、一生おいしく食べていただくための包括的なリハビリテーションだと考えているんですよ。
今回は、訪問歯科で私たちが大切にしている考え方と、具体的な内容について段階的にご説明しますね。
1. まず知ってほしい、訪問歯科の「本当の優先順位」
通常の歯科医院での治療は「虫歯を治す」「見た目をきれいにする」ことが中心になりがちですが、訪問診療の現場ではちょっと視点が違うんです。
私たちは、以下の4つのステップで優先順位を決めています:
第1段階:生命を守るリスクの除去(誤嚥性肺炎の予防、激痛の除去)
第2段階:お口の機能の維持・改善(噛む、飲み込む、話す機能の訓練)
第3段階:生活の質の向上(入れ歯の快適さ、見た目の改善)
第4段階:理想的なお口の状態の追求
特に重要なのが、1番目の「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)の予防」なんです。 お口の中が不潔だと、細菌が食べ物や唾液と一緒に肺に入り込み、肺炎を引き起こして命に関わることがあります。, で、この細菌を減らすことこそが、虫歯を1本治すことよりも、高齢者の患者さんにとっては「今すぐ必要な投資」になる場合が多いんですよ。わかります?
2. 「リハビリ」としての口腔ケアと専門家の役割
お口のケアって、ただお掃除するだけだと思われがちですが、実は「リハビリ」の要素がすごく強いんです。
食べることへの「リハビリ」
当院には岡山大学のスペシャルニーズ歯科で経験を積んだ嚥下(えんげ:飲み込み)の専門ドクターも在籍しています。, 「痛いところがなくなった。ハイ、終わり」ではなく、そこから「スムーズに飲み込めるか?」「舌の力は十分か?」を評価し、必要であればアイスマッサージや舌の運動といった口腔リハビリテーションを継続的に行います。
入れ歯は「リハビリ器具」
やっぱり入れ歯についても、「作れば元通り噛める」と期待される方が多いのですが、現実はちょっと厳しい部分もあるんです。 入れ歯は、建物で例えるなら「失った基礎を補うための義足」のようなもの。, 支えが骨から「柔らかい粘膜」に変わるため、使いこなすには舌や頬の筋肉を鍛え直す訓練が必要になります。 ですから、義歯は「完成がゴール」ではなく「リハビリの始まり」。何度も調整を重ねて、一緒に作り上げていくものだと受け入れていただく必要があるんですね。
3. 認知症や強い拒否がある方へのアプローチ(脱感作療法)
「認知症があって口を触らせてくれないから、もう無理ですよね……」と諦めてしまうご家族もいらっしゃいます。でも、大丈夫ですよ。
お口はすごくデリケートな場所なので、いきなり歯ブラシを入れられたら、誰だって怖いですよね? そこで当院では、「脱感作(だっかんさ)」という方法をとります。 まず、手のひらから触れ、腕、肩、頬……と、遠い場所から少しずつ警戒心を解いていきます。イメージ湧きますか?, 「心をほぐしてから、体をほぐす」。このステップを丁寧に踏むことで、数回後にはお口を開けてくれるようになる患者さんも多いんですよ。
4. 費用と保険の仕組みについて
訪問診療のお金についても、やっぱり不安ですよね。 基本的には、「医療保険」と「介護保険」の2つを組み合わせて使います。
診療費・治療費(医療保険):実際の治療(削る、抜く、お掃除など)にかかる費用です。
お口の衛生管理・指導料(介護保険など):継続的にお口を健康に保つための専門的な管理料です。
お住まいの場所(自宅、グループホーム、特養、老健など)によって、どの保険が適用されるかが細かく決まっています。当院のスタッフが事前にしっかり確認してご説明しますので、安心してくださいね。,, ちなみに、交通費は当院負担ですので、別途いただくことはありません。
まとめ:一生のパートナーとして
当院の訪問エリアは、福山市神辺町を中心に半径16キロ以内です。 ポータブルレントゲンなどの最新機材を揃えていますので、ご自宅にいながら歯科医院とほぼ同等の治療を受けていただくことができます。
私たちは、患者さんが「最後まで自分の口で美味しく食べたい」という願いを、ご家族や多職種の方々とチームになって全力で支えます。
ちょっとしたお悩みでも構いません。まずは無料の検診やカウンセリングから始められますので、お気軽にお電話くださいね。一緒に、患者さんの笑顔を守っていきましょう。
